医療情報連携ソリューション

安全かつ確実な医療情報連携を支援

サービス概要

テクノロジックアートは、医療機関における安全で確実な情報連携を実現するソリューションを提供しています。 医療機関内のシステム連携から、生涯カルテや特定健診など施設間での情報交換まで、幅広いニーズに対応します。

医療情報は患者様の重要な個人情報であり、高度なセキュリティと正確性が求められます。 当社は国際標準規格に準拠した技術とUMLモデリングによる可視化で、信頼性の高い医療情報連携システムの構築を支援します。

医療情報連携の分類

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施設内連携

医療機関内の各部門システム間での情報連携。電子カルテ、検査システム、放射線システムなど、院内システムの統合を実現します。

特徴

  • 独自方式での柔軟な連携が可能
  • リアルタイムなデータ共有
  • 業務効率の大幅な向上
  • 既存システムとの統合

対象システム例

電子カルテ オーダリング 検査システム 画像管理
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施設間連携

複数の医療機関や健診機関との情報交換。地域医療連携、生涯カルテ、特定健診など、施設を超えた情報共有を実現します。

特徴

  • 国際標準規格の採用が必須
  • 高度なセキュリティ対策
  • XML形式でのデータ交換
  • SOAP on HTTPプロトコル採用

適用例

地域医療連携 生涯カルテ 特定健診 遠隔医療

採用技術・標準規格

医療情報連携では、相互運用性とセキュリティを確保するため、国際的な標準規格と先進技術を採用しています。

HL7 FHIR

国際標準

Fast Healthcare Interoperability Resources(FHIR)を採用。 最新のWeb技術を活用し、RESTful APIによる柔軟で効率的な医療情報交換を実現します。

特徴

  • RESTful API、JSON/XML形式での柔軟なデータ交換
  • モバイルアプリケーションとの連携が容易
  • リソースベースの設計で拡張性が高い
  • 世界中で急速に普及している次世代標準

ISO EHR Communication

ISO 13606

電子健康記録(EHR)通信規格。患者の生涯にわたる健康情報を 異なる医療機関間で安全に交換するための国際標準規格です。

適用分野

  • 生涯健康記録の管理
  • 地域医療ネットワーク
  • 医療機関間の紹介・返書

ebXML / Webサービス

Web標準

電子ビジネスXMLとWebサービス技術を採用。 安全性と信頼性を確保したデータ交換基盤を提供します。

実現機能

  • SOAP on HTTPによる通信
  • 暗号化による情報保護
  • 電子署名による改ざん防止

UMLモデリング

設計手法

統一モデリング言語を活用した設計。 医療情報交換のプロセスとデータ構造を可視化し、関係者間の理解を促進します。

メリット

  • 複雑な業務フローの可視化
  • ネゴシエーションコスト削減
  • 設計・保守コストの削減

セキュリティ対策

医療情報は極めて機密性の高い個人情報です。施設間連携では特に十分な安全性対策が必須となります。 当社は多層的なセキュリティ対策により、医療情報の安全な交換を実現します。

01

通信の暗号化

SSL/TLSによる通信経路の暗号化により、データの盗聴や改ざんを防止します。

02

アクセス制御

認証・認可機能により、権限を持つ医療従事者のみがデータにアクセスできる仕組みを構築します。

03

電子署名

電子署名技術により、医療文書の作成者を証明し、データの改ざんを検知します。

04

監査ログ

すべてのアクセスと操作を記録し、不正アクセスの検知と追跡を可能にします。

開発実績

健診結果データ流通システム

特定健診 HL7 FHIR RESTful API JSON

プロジェクト概要

健診機関と医療保険者間での健診結果データの安全な流通を実現するシステムを開発しました。 HL7 FHIR標準に基づき、RESTful APIとJSON形式でのデータ交換を採用することで、 柔軟性が高く、安全性と信頼性に優れたデータ交換を実現しています。

主な特徴

最新標準規格準拠

HL7 FHIR標準に準拠したRESTful APIで高い相互運用性を確保

高度なセキュリティ

暗号化通信と電子署名により個人情報を厳重に保護

UMLモデリング活用

業務フローとデータ構造の可視化により関係者間の合意形成を促進

信頼性の高いデータ交換

メッセージングの信頼性保証機能によりデータ欠損を防止

導入効果

業務効率化

手作業でのデータ入力が不要となり、大幅な業務効率化を実現

データ品質向上

電子的なデータ交換により入力ミスが削減され、データ品質が向上

コスト削減

UMLモデリングによる設計の可視化で開発・保守コストを削減

提供サービス

📋

要件定義支援

医療業務の深い理解とUMLモデリングにより、システム要件を明確化。 関係者間での合意形成をスムーズに進めます。

  • 業務フロー分析
  • ユースケースモデリング
  • データモデル設計
  • 標準規格適用検討
⚙️

システム設計・開発

標準規格に準拠した医療情報連携システムの設計・開発を実施。 既存システムとの統合も柔軟に対応します。

  • アーキテクチャ設計
  • インターフェース開発
  • セキュリティ実装
  • 既存システム連携
🔒

セキュリティコンサルティング

医療情報を扱うシステムに必要なセキュリティ対策を提案。 法令遵守と安全性を両立したシステム構築を支援します。

  • セキュリティ要件定義
  • リスクアセスメント
  • 暗号化方式選定
  • アクセス制御設計
🎓

技術トレーニング

医療情報連携に関わる技術者向けのトレーニングを提供。 標準規格やセキュリティ技術の習得を支援します。

  • HL7 FHIR研修
  • ISO規格研修
  • UMLモデリング研修
  • RESTful API開発研修
  • セキュリティ技術研修

UMLモデリングによる価値提供

医療情報連携システムの開発において、UMLモデリングは重要な役割を果たします。 複雑な医療業務と多様な関係者間の情報交換を可視化することで、以下の価値を提供します。

👥

関係者間の理解促進

医療従事者、システムベンダー、保険者など、多様な関係者が同じモデルを見ながら議論することで、 要件の認識齟齬を防ぎ、スムーズな合意形成を実現します。

💰

コスト削減

設計段階での可視化により、実装前に問題点を発見・修正できます。 これにより、後工程での手戻りを防ぎ、開発・保守コストを大幅に削減します。

📐

設計品質の向上

システムの構造と振る舞いをモデル化することで、設計の一貫性と完全性を確保。 標準規格への準拠も視覚的に確認できます。

🔄

保守性の向上

システムの構造がモデルとして文書化されるため、運用開始後の機能追加や改修が容易になり、 長期的な保守コストを削減します。

医療情報連携に関するご相談

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